【維持食】忙しい日も安心!外食・コンビニで賢く選ぶヒント
ダイエットに成功された皆様、本当におめでとうございます。健康的な体と習慣を手に入れられたことは素晴らしい成果です。しかし、日々の忙しさの中で、その健康的な食生活を継続していくことは、また別の課題として立ちはだかることもあります。特に、仕事や家事、育児に追われる中で、外食やコンビニエンスストアを利用する機会は少なくないでしょう。
「外で食べると、せっかく身につけた習慣が崩れてしまうのでは…」 「コンビニで何を選べば良いのか分からない…」
このように感じていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、心配はいりません。外食やコンビニ利用も、いくつかのポイントを押さえれば、維持食を無理なく続けるための一つの選択肢となり得ます。今回は、忙しい日々の中で外食やコンビニを利用する際に、維持食として賢く食事を選ぶためのヒントをご紹介します。
維持食の基本原則を外食・コンビニにも活かす
まず、維持食における基本的な考え方を思い出してみましょう。それは、極端な制限ではなく、栄養バランスを意識し、適量を摂取することです。特に、以下の点を意識することが重要です。
- タンパク質をしっかりと摂る: 筋肉量の維持や満腹感につながります。
- 食物繊維を十分に摂る: 血糖値の上昇を緩やかにし、腸内環境を整えます。満腹感の維持にも役立ちます。
- 脂質の種類と量に気をつける: 健康に良いとされる不飽和脂肪酸を意識し、揚げ物や加工食品に含まれる過剰な脂質は控えめにします。
- 炭水化物は質と量を意識する: 全粒穀物や根菜類など、食物繊維を含むものを選び、量も適切に調整します。
- 塩分を摂りすぎない: むくみや生活習慣病の予防につながります。
これらの原則を、外食やコンビニでの食事選びに応用することが、維持食継続の鍵となります。
外食で賢く選ぶヒント
レストランや食堂での外食は、メニューが豊富で選び方に迷うこともありますが、以下の点を意識してみましょう。
1. メニュー選びの基本
- 定食スタイルを選ぶ: 主食(ご飯など)、主菜(肉や魚)、副菜(野菜)、汁物と揃った定食は、比較的栄養バランスが取りやすい形です。
- 単品の組み合わせを検討する: ご飯の量を調整し、焼き魚+野菜の小鉢+味噌汁のように、自分でバランスの良い組み合わせを作るのも良い方法です。
- 調理法に注目する: 揚げ物よりも、焼く、蒸す、煮る、茹でるなどの調理法を選びましょう。
- 野菜や海藻類が多いメニューを選ぶ: サラダ、和え物、煮物など、野菜がしっかり摂れるメニューを追加したり、定食にもともと含まれているか確認しましょう。
2. 具体的なジャンル別ヒント
- 和食: 焼き魚定食、生姜焼き定食、蕎麦(かけ・もり)、うどん(かけ・もり)。丼物やカレーは具材や調理法に注意が必要です。汁物は塩分に注意し、全部飲み干さないなどの工夫も有効です。
- 洋食: グリルチキンや魚料理のソテー、付け合わせにポテトより野菜を選ぶ。パスタやグラタンは量やソースの脂質に注意が必要です。
- 中華: 蒸し料理や炒め物を選ぶ。麺類や丼物は油分や塩分が多い傾向があります。野菜を多めにオーダーしたり、スープは控えめにすると良いでしょう。
- イタリアン: トマトソースや和風ソースのパスタ、魚介系の料理。クリームソースやチーズたっぷりなものは控えめに。ピザは野菜が乗ったものを一切れ程度に抑えるなど、量を調整します。
3. 注文時の工夫
- ご飯の量を調整する: 少なめに頼む、雑穀米や玄米があればそちらを選ぶ。
- ドレッシングは別添えで: サラダのドレッシングはかけすぎるとカロリーや塩分が増えるため、別添えにして量を調整します。
- 揚げ物や衣が多いものは避ける: どうしても食べたい場合は、衣を剥がすなどの工夫を。
- 一品追加でバランスアップ: 野菜の小鉢、きのこソテー、海藻サラダなどを追加して不足しがちな栄養素を補います。
コンビニで賢く選ぶヒント
コンビニエンスストアは手軽に利用できますが、商品の選択肢が多いため、迷いやすい場所でもあります。栄養成分表示をチェックしながら、以下の点を意識してみましょう。
1. 商品選びの基本
- お弁当・惣菜: 主菜、副菜、主食が揃っているものを選びます。揚げ物が多いもの、ご飯の量が多いもの、味付けが濃いものは控えめに。幕の内弁当や和風のお弁当などが比較的選びやすい傾向があります。
- サラダ: 積極的に取り入れたいアイテムです。チキンや豆腐が入ったタンパク質強化のサラダもおすすめです。ドレッシングはノンオイルや和風を選び、かけすぎに注意します。
- おにぎり: 白米より雑穀米や玄米入り、具材は鮭やツナマヨ(脂質控えめなもの)、昆布などが比較的良いでしょう。
- パン: 全粒粉やライ麦を使ったパン、サンドイッチ(具材は野菜や鶏肉など)。菓子パンや調理パンは脂質や糖分が多い傾向があります。
- 麺類: 蕎麦やうどん、野菜がたくさん入ったスープパスタなど。ラーメンやこってり系のパスタは控えめに。
- 飲み物: 水、お茶、無糖のコーヒー、豆乳、野菜ジュース(果汁が少ないもの)。清涼飲料水や加糖コーヒーは避けましょう。
- その他: ゆで卵、温泉卵、サラダチキン、豆腐、納豆、もずく、めかぶ、カットフルーツ、無糖ヨーグルトなども、手軽に栄養をプラスできる良い選択肢です。
2. 栄養成分表示の活用
商品のパッケージに記載されている栄養成分表示(カロリー、タンパク質、脂質、炭水化物、食塩相当量など)を確認する習慣をつけましょう。特に、タンパク質がしっかり摂れるか、脂質や塩分が過剰になっていないかを確認すると、より賢い選択ができます。食物繊維量が記載されている場合は、こちらもチェックしたいポイントです。
3. 組み合わせのヒント
お弁当一つでは野菜が足りない場合、サラダや野菜の惣菜を追加する。おにぎりだけではタンパク質が不足する場合、ゆで卵やサラダチキンをプラスするなど、複数の商品を組み合わせて栄養バランスを整えるのがおすすめです。
外食・コンビニ利用時の共通のヒント
- 食べる順番を意識する: サラダや副菜など、食物繊維を含むものから先に食べ始めると、血糖値の急激な上昇を抑えるのに役立ちます。
- よく噛んでゆっくり食べる: 満腹感を得やすくなり、食べすぎを防ぐ効果が期待できます。
- 水分をしっかり摂る: 食事中や食間に水やお茶を飲むことで、消化を助け、満腹感にもつながります。
まとめ:完璧よりも継続可能な選択を
外食やコンビニでの食事は、自炊に比べて栄養バランスや内容の調整が難しい側面があることは事実です。しかし、忙しい日々の中でこれらを完全に避けるのは非現実的かもしれません。大切なのは、「完璧を目指す」のではなく、「より良い選択を継続する」ことです。
今回ご紹介したヒントを参考に、ご自身のライフスタイルやその日の状況に合わせて、柔軟に食事を選んでみてください。全く選べない時があっても、自分を責める必要はありません。次の食事で調整するなど、長い目で見てバランスが取れていれば大丈夫です。
外食やコンビニを賢く利用することは、忙しい中でも維持食を続けるための一つのスキルです。これらのスキルを身につけることで、健康的な食生活を無理なく、そして長く続けていくことができるでしょう。この記事が、皆様の維持食継続の一助となれば幸いです。