【維持食】乾物・缶詰を賢く活用!栄養満点簡単維持食レシピ
ダイエット成功後の維持、忙しい日でも続けられていますか?
ダイエットに成功し、健康的な体を手に入れた達成感は素晴らしいものです。しかし、その後の健康的な食生活を日々の忙しい暮らしの中で維持していくことは、多くの方が直面する課題かもしれません。特に仕事や家事、育児に追われる日々では、つい食事の準備が手抜きになったり、同じようなメニューが続いてしまったりすることもあるでしょう。
維持期において重要なのは、一時的な食事制限ではなく、栄養バランスの取れた食事を継続的に取り入れることです。そして、その継続をサポートしてくれる心強い味方の一つが、「乾物」と「缶詰」です。これらのストック食材を賢く活用することで、忙しい日でも手軽に栄養満点な維持食を用意することが可能になります。
乾物・缶詰が「維持食」として優秀な理由
乾物や缶詰には、私たちの維持食をサポートしてくれる様々なメリットがあります。
- 長期保存が可能で無駄がない: 賞味期限が長く、常温で保存できるため、買い置きしておけば「あと一品足りない」という時や、急な予定変更で買い出しに行けない時にも役立ちます。食品ロスを防ぐことにもつながります。
- 栄養価が高いものが多い: 製造過程で水分が抜ける乾物は、元の食材の栄養が凝縮されています。また、缶詰は食材が最も新鮮な時期に加工されるため、栄養が損なわれにくいと言われています。特に食物繊維、ミネラル、タンパク質などが豊富に含まれているものが多く見られます。
- 調理が簡単、時短になる: 乾物は水で戻すだけ、缶詰は開けるだけ、または温めるだけで使えるものがほとんどです。下ごしらえの手間が省けるため、忙しい日の調理時間を大幅に短縮できます。
- 価格が安定している、経済的: 旬に関係なく年間を通して価格が安定しているものが多く、特売を利用すればさらに経済的です。家計に優しく健康的な食生活を続ける助けとなります。
維持食におすすめの乾物・缶詰と選び方のポイント
維持食に取り入れたい乾物・缶詰は多岐にわたりますが、ここでは特におすすめのものをいくつかご紹介します。
- 海藻類(ひじき、わかめなど): 食物繊維やミネラル(カルシウム、鉄分など)が豊富です。乾燥ひじきや乾燥わかめは水で戻すだけで使え、和え物や炒め物、汁物などに手軽に加えられます。
- 切り干し大根: 豊富な食物繊維に加え、カルシウムやカリウムなども含みます。煮物にするのが定番ですが、戻してサラダや和え物にも使えます。
- 魚の缶詰(ツナ、鯖、鮭など): 良質なタンパク質や、血液サラサラ効果や脳の活性化に役立つDHA・EPAといったオメガ3脂肪酸を手軽に摂れます。鯖缶や鮭缶は骨まで柔らかくなっているため、カルシウムも効率よく摂取できます。選ぶ際は、オイル漬けよりも水煮、または健康に良い油(オリーブオイルなど)を使ったものがおすすめです。
- 豆の缶詰(大豆、ひよこ豆、ミックスビーンズなど): 植物性タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富です。煮る手間なく使えるため、サラダ、スープ、カレー、煮物など、様々な料理に加えるだけで栄養価をアップできます。選ぶ際は、シンプルな水煮タイプが汎用性が高く便利です。
乾物・缶詰を使った栄養満点簡単維持食レシピ
ここからは、乾物や缶詰を主役にした、忙しい日でも手軽に作れる栄養満点な維持食レシピを3品ご紹介します。
レシピ1:火を使わない!ツナとひじきの彩り和え
乾燥ひじきとツナ缶を使った、火を使わずにできる和え物です。常備菜としてもおすすめです。
調理時間の目安: 10分(ひじきを戻す時間は除く)
栄養価の目安: カロリー 約150kcal、タンパク質 約15g、脂質 約7g、炭水化物 約8g (材料によって変動します)
材料(2人分):
- 乾燥芽ひじき: 10g
- ツナ缶(水煮推奨): 1缶(約70g)
- きゅうり: 1/2本
- にんじん: 1/4本
- コーン(缶詰または冷凍): 大さじ2
- A 醤油: 大さじ1
- A 酢: 大さじ1/2
- A 砂糖またはラカントなど: 小さじ1
- A ごま油: 小さじ1
作り方:
- 乾燥ひじきはたっぷりの水に10分ほどつけて戻し、水気をよく切ります。
- きゅうり、にんじんは千切りにします。にんじんは生のままでも、レンジで30秒ほど加熱しても良いでしょう。
- ツナ缶は軽く油(または水)を切ります。
- ボウルにひじき、きゅうり、にんじん、コーン、ツナ、Aの調味料を全て入れ、よく混ぜ合わせたら完成です。
維持食ポイント: 高タンパクなツナ、食物繊維・ミネラル豊富なひじきを使用しており、栄養バランスが良い一品です。低カロリーながら腹持ちも期待できます。
時短・簡単調理のコツ: 乾燥ひじきは戻すだけでOK。野菜も千切り器を使ったり、冷凍コーンを活用したりするとさらに時短になります。火を使わないため、暑い日やコンロが塞がっている時にも便利です。
作り置き: 冷蔵庫で3〜4日程度保存可能です。味が馴染むので、作り置きにも向いています。
家族向けアレンジ: マヨネーズを少量プラスすると、お子様も食べやすい味になります。すりごまやかつお節を加えて風味を豊かにしても良いでしょう。
買い物リスト: * 乾燥芽ひじき * ツナ缶(水煮) * きゅうり * にんじん * コーン(缶詰または冷凍) * 醤油、酢、砂糖またはラカント、ごま油
レシピ2:汁ごと栄養!鯖缶と根菜の簡単味噌煮
鯖缶を汁ごと使うことで、DHAやEPA、カルシウムを無駄なく摂取できる簡単煮物です。
調理時間の目安: 15分
栄養価の目安: カロリー 約250kcal、タンパク質 約20g、脂質 約12g、炭水化物 約15g (材料によって変動します)
材料(2人分):
- 鯖缶(水煮): 1缶(約150g)
- 大根: 5cm
- にんじん: 1/3本
- きのこ類(しめじなど): 1/2パック
- だし汁: 100ml
- B 砂糖またはラカントなど: 小さじ1
- B 醤油: 大さじ1
- B 酒: 大さじ1
- 味噌: 大さじ1.5
作り方:
- 大根、にんじんは1cm厚さのいちょう切りまたは半月切りにします。きのこ類は石づきを取り、ほぐします。
- 鍋に大根、にんじん、だし汁、Bの調味料を入れて蓋をし、野菜が柔らかくなるまで5〜7分煮ます。
- きのこ類と鯖缶を汁ごと加え、蓋をしてさらに3分ほど煮ます。
- 火を止め、味噌を溶き入れたら完成です。
維持食ポイント: 高タンパクな鯖に加え、DHA・EPA、骨ごと食べられるカルシウム、根菜ときのこの食物繊維がたっぷり摂れます。缶汁に含まれる栄養も無駄なく利用できます。
時短・簡単調理のコツ: 鯖缶はすでに加熱されているため、野菜に火が通ればすぐに完成します。カット野菜や冷凍野菜を使っても良いでしょう。
作り置き: 冷蔵庫で2〜3日程度保存可能です。味が染みて美味しくなりますが、温め直す際は焦げ付かないように注意してください。
家族向けアレンジ: 生姜の千切りを加えて風味豊かにしたり、こんにゃくや里芋などを加えてボリュームアップしたりしても良いでしょう。
買い物リスト: * 鯖缶(水煮) * 大根 * にんじん * きのこ類(しめじなど) * だし汁 * 砂糖またはラカント、醤油、酒、味噌
レシピ3:混ぜるだけ!ミックスビーンズと野菜のデリ風サラダ
豆缶(ミックスビーンズ)を使った、包丁いらず(野菜をカットしない場合)のデリ風サラダです。彩りも良く、食卓が華やぎます。
調理時間の目安: 5分
栄養価の目安: カロリー 約200kcal、タンパク質 約10g、脂質 約12g、炭水化物 約15g (材料によって変動します)
材料(2人分):
- ミックスビーンズ缶(水煮): 1缶(約100g)
- 玉ねぎ: 1/4個
- パプリカ(赤・黄など): 各1/4個
- 冷凍ブロッコリー: 50g
- C オリーブオイル: 大さじ2
- C 酢: 大さじ1
- C 砂糖またはラカントなど: 小さじ1/2
- C 塩、こしょう: 少々
作り方:
- ミックスビーンズ缶は水気を切ります。
- 玉ねぎ、パプリカは粗みじんにします。辛味が気になる場合は、玉ねぎを水にさらしてから水気をよく切ります。
- 冷凍ブロッコリーは表示に従って解凍し、小さめに切ります。
- ボウルにミックスビーンズ、玉ねぎ、パプリカ、ブロッコリー、Cの調味料を全て入れ、よく混ぜ合わせたら完成です。
維持食ポイント: ミックスビーンズから良質な植物性タンパク質と豊富な食物繊維が摂れます。野菜を加えることでビタミンやミネラルも補給でき、腹持ちも良いサラダです。
時短・簡単調理のコツ: 豆缶は開けるだけ。冷凍野菜を活用すれば、包丁を使うのは玉ねぎとパプリカのみ(または全てカット野菜や冷凍野菜を使えば包丁いらず)。調味料も混ぜるだけなので、あっという間に完成します。
作り置き: 冷蔵庫で2〜3日程度保存可能です。ただし、玉ねぎを生で使う場合は風味が落ちやすいので、その都度加えるか、玉ねぎなしで作るのがおすすめです。
家族向けアレンジ: ツナ缶やゆで卵、蒸し鶏などを加えると、さらに食べ応えのあるメイン級サラダになります。お好みでマヨネーズを少量プラスしても。
買い物リスト: * ミックスビーンズ缶(水煮) * 玉ねぎ * パプリカ(お好みで色違い) * 冷凍ブロッコリー * オリーブオイル、酢、砂糖またはラカント、塩、こしょう
忙しい毎日でも賢く続けるために
乾物や缶詰を日々の維持食に賢く取り入れるためのヒントをいくつかご紹介します。
- ストックリストを作る: よく使う乾物や缶詰の種類、個数を把握しておくと、買い物の際に役立ちます。常に数種類をストックしておくと、献立の幅が広がります。
- 他の食材と組み合わせる: 乾物・缶詰はあくまで主役の一つ。旬の野菜や特売品と組み合わせることで、より栄養バランスが取れ、飽きずに続けられます。
- 週末に下準備: 乾物の中には戻すのに時間がかかるものもあります。週末など時間に余裕のある時にまとめて戻して冷蔵保存しておいたり、一部のレシピをまとめて作り置きしておくと、平日の調理がさらに楽になります。
まとめ
ダイエット成功後の健康的な食生活の維持は、決して難しいことばかりではありません。乾物や缶詰といった便利なストック食材を上手に活用することで、忙しい毎日の中でも、手軽に栄養バランスの取れた美味しい食事を用意することが可能です。
今回ご紹介したレシピや活用術が、あなたの維持食ライフをサポートする一助となれば幸いです。賢く、無理なく、健康的な食習慣を続けていきましょう。